Q
宗教はどうして団体になるのですか?
A
団体にならないと活動できない場合に団体になります。
団体にならなくても活動できれば、団体になる必要はありません。
Q
どういう場合に団体になるのですか?
A
一人では活動できない場合です。
例えば、昔の宗教聖典を読んで人生を考えるだけであれば、自分一人でも信仰できます。
ですが、自分が神様のお告げを受けて、大勢の人に何かを伝えたいという場合は、普通は団体が必要になります。
お告げを発表するとしても、一般の人が商業出版社から本を出せるものではありません。
そうなると、自費出版になりますが、随分と費用が掛かります。
大抵の人は知り合いにお告げについて話します。
最初は相手にされなくても、神様のお告げと確信している人の場合は、簡単には諦められません。
何かしらきっかけを見つけて、お告げを紹介します。
仮に、数名の人が関心を持ってくれたとします。
その場合は、自宅などに呼んで話を聞いてもらいますが、人数が増えると、近所の迷惑になる事があります。
都会以外は車で移動します。
そうなりますと、車の台数が増えると、駐車する場所が足りなくなります。
結局、貸会議室を借りる事になります。
人数が増えると、団体名が必要になりますし、更に増えると、連絡網や名簿も必要になります。
会場を借りるにはお金が必要になりますから、参加費を徴収するしかなくなります。
その集団に魅力があれば、知り合いが知り合いを呼びますので、話を聞きたいという人が増えます。
あるいは、儀式が大切と考える集団であれば、儀式ができる場所も必要になります。
Q
では、活動の内容によっても違うのですね?
A
そうです、ただ話を聞くだけであれば、最近はインターネットがありますから、必ずしも、集まる必要はありません。
ですが、それでもやはり、集まる事が必要になります。
Q
どうしてですか?
A
人は直接会って、仲間や先輩から聞かないと自分が見えにくいからです。
自分は自分の立場で物事を見ます。
自分が間違っていても見えない事もあります。
他の人がいると、指摘を受けたり、気が付いたりすることができます。
ですから、普通は、他の人の意見を聞く事は有益なのです。
Q
では、必ず団体が必要な場合はありますか?
A
あります。
修行法などを教える団体です。
技術は直接習わないと正しくできません。
ただ座っているだけの修行であれば別かもしれませんが、動作を伴う修行の場合は、細かい部分を教えてくれる先輩が必要です。
自分一人でバットを振っていても、打てるようにはなりません。
やはり、チームが必要です。
Q
では、団体にならなくても良い形態の宗教も有り得るけれども、大抵の宗教は、団体になる方が活動しやすいのですね?
A
そうです。
教えだけの宗教ですら、自分一人では自分の姿を見失いがちです。
まして、儀式や修行を行なう宗教は、先輩や指導者が不可欠です。
団体が必要です。