霊魂学から見た宗教 7 お釈迦様

Q1

仏教は霊的に無価値という事は、お釈迦様もただの人なのですか?

A1

違います。

霊的な達人です。

仏教もキリスト教と同じで、仏教という宗教と開祖の本心は同じではないのです。

仏教の経典は物凄くたくさんあります。

その上、成立年代が異なるのです。

お釈迦様が亡くなられてから、何百年も経って成立した経典もあります。

それらの経典の主張は、同じ人が説いたとは思えない、と言う学者が大勢います。

経典は基本的に、『私はこう聞きました。』 という出だしで始まっています。そのため、お釈迦様の説だ、と言う人もいるそうです。

ですが、上座部と呼ばれる仏教と、大乗と呼ばれる仏教では、まるで中身が違っています。

片方は個人の修行を重視しますが、もう片方は大勢の人達を救う、という事で、考え方がまるで違います。

仏典がほとんどお釈迦様の説なのか、一部の仏典だけなのか、それとも全て違うのか、そんな事はともかくとして、当時の弟子達がどの程度、お釈迦様の説法を理解できていたのか、それが問題になるのです。

イエス師と同じで、文字はあっても記録しないような時代では、暗唱したとしても、正確な記録とは言えません。

何よりも、本当に言いたかった事は別かもしれません。

達人の心の中は深いからです。

ある弟子には、励ます意味で言葉をかけ、ある優秀な弟子にはあえて叱るかもしれません。

それらの言葉は他の人には当てはまらないかもしれないのです。

昔の人は昔の時代に生きています。

今のようにスマホの時代であれば、まるで違う教えを説かれたのかもしれません。

お釈迦様の説かどうかも分からない昔の仏典に固執してはいけません。

お釈迦様も、今、高貴な霊的存在として実在しておられるはずです。

現代の人達に対しての教えを請うべきでしょう。

 

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