霊魂学から見た宗教 4 イエス師

 

Q1

では、イエス師は霊魂学的には本物ですか、ニセモノですか?

A1

本物の霊的達人です。

まず、イエス師とキリスト教を分けて考える必要があります。

イエス師はユダヤ教の国で生まれました。ですから、ユダヤ教の教えを受けて育ったと推測されます。

そして、聖書の記載によれば、30歳頃に活動を始めた事になっています。

教えを説いた相手は、基本的にはユダヤ教徒達です。

ですから、相手に分かる様に話をすれば、ユダヤ教の教えを前提にして語ります。

ユダヤ教の教えが全て正しいと思っていれば、それを肯定しますが、間違いがあると思えば否定する事になります。

新しい教えを説けば、それは、それまでの教えの否定なのです。

イエス師がそれまでのユダヤ教の教えと基本的に同じ事ばかり説いたのであれば、ユダヤ教の信者に過ぎません。

ですが、そうでない部分があるから、当時の人達から嫌がられたり、崇拝されたりしたのです。

残念な事にイエス師はわずか3年で殺されたという事です。

それが真実かどうかは、ビデオも写真も残っていないので、私達には判断できません。

仮に正しかったとします。

その場合は、側にいる弟子達ですら、たった3年しか師匠の教えを聞いていません。

イエス師が本物の達人であれば、僅か3年で達人の到達した心境を理解できるはずがありません。

つまり、イエス師がどれほどの達人であっても、それを本当の意味で理解できた人はいないのです。

イエスが磔になるという場面では、聖書では、イエス師がペテロに対して、「貴方は鶏が鳴く前に、三度私を知らないと言うだろう。」

と記されています。

また、ペテロ以外の弟子達は皆、逃げてしまったと書いてあります。

もっとも、これが本当、あるいはこの記述がある程度正しかった場合は、弟子達のレベルは大変低いと言わざるを得ません。

皆、自分の事ばかりが大切だったのです。

ですが、わずか3年では仕方がないとも言えます。

側近の弟子ですら、この程度です。

一般の信者達では、達人の心を類推するなど不可能です。

キリスト教会は、そうしたレベルが低い弟子達が中心になって出来た宗教組織です。

イエス師の思いと同じではありません。

 

Q2

では、キリスト教、キリスト教会と、イエス師は分けて考えるべきなのですね?

A2

そうです。

何しろ、師匠の磔を側近の弟子が誰も見ていないのに、まるで自分が見たかのように記されている聖書には信憑性はありません。

誰から話を聞いたかによって、良く言う人もいれば悪く言う人もいるはずです。

誰に聞くかによって、全体像が変わってしまいます。

それなのに、誰が見ていたのかも書いてない文章は、信用するべきではありません。

そうした聖書の言葉を鵜呑みにしていては、真実は永遠に見えません。

キリスト教は現代人が信じるに足る宗教ではありません。

ですが、イエス師は本物の霊的達人です。

 

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