水波霊魂学によるコメント 61 人間の霊的な本質

 

 人間は霊的な生命である。

 物質の世界で物質の身体を着たから本能が優先するのである。

 

 人間がまだ物質の世界に生まれていなかった頃、人間の本性は自由であった。

 とにかく全てに自由であった。

 食べる必要がないので、働かなくても良い。他の生命を殺す必要がない。

 念じれば幽質は変化するから、欲しいものは手に入る。

 

 ずっと寝ていても構わない。他者と争う必要がなかったのである。

 

 しかし、人間は不自由を求めた。それもまた、自由だったのである。

 物質の身体を着るという自由を選択した。

 

 その結果、不自由になった。そして、食べねばならず、他者と争うことになった。

 対立は相手を傷つけた。

 

 そうした攻撃的な心理で幽質の世界に戻った結果、争いの世界ができてしまった。

 攻撃し合う人間が集まると、幽質の世界も変化した。幽質は自在に変化するからである。

 そして、下の世界ができた。

 

 不幸も、苦悩も、人間の自由な意思が作ったものである。

 

 幽質界の本質は自由である。

 

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