霊的な世界はこの世の人達の希望や願望とは無関係である。その為に、この世の人達にとっては納得できない事も時々起こっている。
例えば、凶悪な罪を犯した人よりも、一度も逮捕されていない人の方が、死後は下の世界に入ることがある。
こうした事は霊的な世界では当たり前の事なのであるが、この世の人間にとっては理不尽に思えるのである。
霊魂は幽体で生きている。その幽体に適した所に移動するだけである。
そこには善も悪もなく、老いも若きもなく、男女も人種もない。学歴や生まれも無関係である。
むしろ、この世の人間の考えの方が理不尽である。
奴隷を使って辛い思いをさせていても、美しい衣服を着てパーティに出かけている。それなのに、自分は善人で心が綺麗だから死後は天国に行ける、と思っている人がいる。
実際には、奴隷から強い念を受けて、幽体がボロボロになっている。
下の世界に入るに決まっているのである。
法律を守っているか、否かも、死後とは何の関係もない。
その国だけでしか通用しない法律は、霊魂の世界ではもちろん通用しない。
女性は顔を布で隠す、という法律ができたら、怒る人と、当たり前だと思う人がいる。それでも法律を守るのが人の道だと思う人と、間違った法律は守らない、と考える人もいる。
人によって、正しさが違っている。
この世の正義はこの世だけのものである。
この世の常識であの世を判断してはいけない。