人間は神の子だと主張する人達がいる。本当にそうなのであろうか。
もちろん、それは違っている。
人は人の子である。
十代前の先祖が有名人だったという人の場合は、その人と有名人は、先祖と子孫の関係ではあるが、有名人の子ではない。
千年前の先祖が誰であっても、その先祖は、今、生きている子孫の事はまるで知らない。
何千年前なのか、それ以上前なのか、神が人間を造られたとしても、今の人達が神の子であるというのは、どうであろうか。
それを言うならば、神の被造物と言うべきであろう。
しかし、そうであれば、牛でも、蟻でも、皆、同じである。
人間は、人間でしかない。
ただし、霊的な生命としての人間は別である。
人間が神伝の法を行なって、幽体を成長させ、霊体を成長させるのであれば、話はまるで違ってくる。
人間の魂が高貴な存在の影響を受けて、霊的な輝きを出現させるからである。
そうなれば、神の直接の子とは言えなくても、高貴な部分を引き継いでいる高貴な魂と言える。