大切な事は今ある現実をきちんと把握し、対策を練る事である。
反省は大切であるが、それは同じ間違いを繰り返さない為に大切なのである。終わってしまった事に対して、いつまでもクヨクヨしていてもどうにもならない。
その時点での最善の手を打たねばならない。
将来に向けて、思考する必要がある。
それは、霊的な世界でも同じである。
仮に、下の世界から来た邪悪な霊魂が寄って来たとする。
その原因を知る事は大切である。再び同じ事を起こさない為には、きちんと反省しなければならない。
ただし、今ある現実に対する対処が先である。側にいる邪悪な霊魂を何とかしなければならない。
大事な事は目の前の現実の分析であり、対策である。
それなのに、時々、分かったような顔をして、ピント外れな事を言う人がいる。
こんな自分にしたのは先祖のせいだとか、更にさかのぼって、人間を造った神が悪い、など言って、責任を転嫁するのである。
こうした事を言っていたら、問題は永遠に解決しない。
広い意味では、先祖の責任であり、神の責任なのかもしれない。
しかし、その神も個性であれば良いが、個性を持たない法則のようなものであれば、どうであろうか。責任を取れ、と言えるのであろうか。
更には、最初の一者自体が自然発生であったら、どうであろう。最初の一者も自分を発生させたから悪いと言うのであろうか。
そうした場合は、誰に責任をなすり付けるのであろうか。
肉体の脳で考えても分からない事を空想して、現実を見ないのでは、単になる逃避と言えよう。
それでは苦難は永遠に終わらない。