Q1
日本では、随分と前から霊媒にかかった霊魂と話す審神者(サニワ)という立場の人がいたと聞きましたが?
A1
日本の審神者は価値がありません。
はっきり言えば、誰にでもできます。
知る必要はありません。
Q2
どうしてですか?
A2
審神者といっても、何も分かっていないからです。
昔の審神者は神託の意味を解釈する人だったそうです。ですが、それも現代で言えば霊媒現象と言えます。
霊媒現象について深い知識がない人では役に立ちません。
霊媒現象や霊魂についての真の知識がないのに、博識だとか、経験があるとか、そうした人が審神者を自称しているだけだからです。
例えば、明治以降、審神者を自認する人達によくある手法は、こうです。
霊媒に霊魂がかかったとします。審神者はその霊魂の名前を聞き出します。そして、それが邪悪な霊魂なのか、高級霊魂なのか、普通の霊魂でも信頼できる霊魂なのか、信頼できない霊魂なのか、神なのか、動物霊なのか、そうした事を見破るのです。
例えば、霊媒にかかった霊魂が、「カー、カー」と言って、手を羽のように動かすと、カラスの霊魂だと判定するのです。
四つん這いになって走る、というケースもあったそうです。
また、霊魂が「我こそは天照大神だ」と名乗ると、低級霊魂が嘘をついていると判定します。
こうして善い霊魂と悪い霊魂を判定し、善い霊魂であれば言いたい事を聞き、悪い霊魂であれば、霊媒から追い出したり、懲らしめたりする、という方式が多いのです。
悪い霊魂に勝てば、審神者は鼻高々です。
ですが、これらは全くバカげた事なのです。
まず、動物の霊魂は簡単に人間の体を動かす事はできません。何しろ、この世にいる頃から脳の仕組みも、体の仕組みも違っていたのです。
突然、思うとおりに動かせはしません。長期間、その霊媒を使用して練習しない限り、好きには動かせません。
仮に動物の霊魂が霊媒を操ろうとしても、走る事などできないのです。
つまり、霊魂現象ではないのに、霊魂だと信じて話しているのです。審神者は霊魂が見えていません。ですが、勝ったと思っていますが、実は霊魂など初めからいないのです。
これが審神者の現実なのです。
霊媒現象は霊魂が作用しなくても起きてしまいます。霊媒の普段隠れている深い意識が出現して話す場合があるからです。
つまり、霊媒について理解していない審神者が何人いても役には立たないのです。
Q3
では、審神者はいらないのですか?
A3
そんな事はありません。有能な審神者ならば、いた方が良いのです。
例えば、高級な霊媒現象が起きやすくする為の環境を整えてくれる人が必要です。
真の審神者は霊魂の高低を見分ける人ではなく、下の霊魂に邪魔されない状況を作って、上の霊魂が活動しやすい状況を作る人なのです。
さらに言えば、霊媒の心身が高度な霊媒現象に適する状態になるようにマネジメントできれば最善です。
いずれにしても、これまでの日本の審神者は、いても、役には立ちません。