人は宗教や霊的な世界に心の安心を求める事がある。そこにいると癒されるとか、仲間がいるとか、精神的な満足を得るのである。
この世には辛い事がたくさんある。そうした人が宗教、あるいは宗教的な分野に救いを求める事がある。
それで救われたのであれば、それは良い事である。宗教に巡り合って自殺を回避できた人もいるであろう。
他人がとやかく言える問題ではない。信仰は自由である。
しかし、心が安定したからといって、死後は上の世界に入れるわけではない。これは別の問題なのである。
それを間違えてはいけない。
救われた人にとって、そこは正しい宗教だったのであろうが、その事と霊的な法則とは別だからである。
無神論者であっても心が満たされている人はいる。そうした人も救われていると言える。
しかし、そうした人が死後、上の世界に入れるわけではない。
心が救われる事と、死後に入る世界は別の問題だからである。
追い詰められた時、宗教が救いになれば素晴らしい事である。
しかし、更に大切な事がある。
いつかは、それに目覚めるべきである。