霊魂は人間の姿がよく見えません。ですから、時々、間違える事があります。
例えば、家族の中に女子中学生と女子高校生がいたとします。ある霊魂は中学生に恨みをもちました。理由はともかく、怒っていたとします。
霊魂が家を突き止めました。
ところが、そこには高校生もいました。
霊魂がその高校生と中学生を取り違えて、猛烈に強い念を出す、という事があるのです。
高校生は何の関係もないのに、霊魂の念で幽体が傷ついてしまいます。
霊魂の念が強かったので、深い傷ができました。
高校生の幽体は活力がないので自分の力では傷を修復できません。それから、幽体が不調になりました。
そうなりますと、この高校生は死後、下の世界に落ちることになります。
こうした事は珍しい事ではありません。霊魂は肉体がありません。ですから、人間の幽体の顔しか見えません。それも、はっきりとは見えていません。
人間の幽体が霊魂の幽体の性質に近くないと、はっきりとは見えないからです。
つまり、下の世界の霊魂は、例えて言えば、眼鏡を外して相手の顔を見ているような状態なのです。
度が強い眼鏡の人は、眼鏡を外すと、ほとんど見えません。霊魂は、そうした状態でも、念を出してしまいます。
家族と一緒に住んでいる人は、家族の犠牲になる事もあるのです。