この世では動物は本能のままに生きている。他の動物を食べたり、植物を食べたりして自分の命を守っている。
動物の世界はまさに生存競争である。
しかしながら、動物も霊魂の世界に入れば食べなくても済む。そうなれば、戦う必要もなくなる。
しばらくはこの世の記憶があるので、天敵は恐ろしい。しかし、襲って来ない事が分かれば、心も安らぐ。
物質の世界にいた頃は大変であった。食べ物を得る事が大変なのに、敵から身を守らねばならないからである。
それがなくなっただけでも、動物にとって霊魂の世界は喜びの世界と言えよう。
ただし、人間と関わらなければ、の話である。
人間だけは、霊魂の世界に入ってからも襲って来る場合があるからである。
人間はレジャーとして狩りを楽しむからである。
人間は動物達にとっての唯一の天敵になっている。
今、この世にいる人達が、霊魂の世界での狩りをやめよう、と自覚さえしてくれれば、動物達は救われるのである。