それから、ひと月も経ったであろうか。
先輩に対して上の世界から指示が来た。
太陽の神に仕えている高級霊魂が集まるので、Aさんと一緒に来なさい、というものであった。Aさんは驚いた。そして、喜んだ。
Aさんは知った。
この世の人達が太陽神に祈り続けた結果、その祈りを知った霊魂達が、上の世界に報告していたのである。
その報告は更に上へと伝えられ、長い間に太陽神に仕える霊魂集団が出来ていたのであった。
太陽神に対する信仰が世界的だったので、念の数も多かったからである。
霊魂達の集会は素晴らしいものであった。Aさんからは眩しくて見えにくい幽体の霊魂が大勢いたからである。
幽質界では、Aさんの周りには自分と同じような幽体の霊魂しかいなかった。その為に、眩しく見える霊魂を見たのは、これが初めてだったのである。
こうした霊魂の幽体から発せられる幽気という霊的な気が、祈っている人の幽体に接触するのであった。
Aさんは驚いた。
祈りの本当の価値は、実は、上の世界の幽気との接触にあったのである。
祈っている人の幽体が上の世界の幽気と接触して、活力を得たのであった。
この世の人間の幽体が活力を持ち、性質が良くなれば、死後は下の世界に入らずに済むからであった。
下の世界がどれだけ恐ろしいか、Aさんは先輩から聞いて知っていた。
Aさんは太陽信仰を世界中の人達に広めたいと思ったのであった。

