2章 1 一神教の台頭

時間が流れた。この世の時間では随分と時が経った。

いつの間にか太陽信仰は消えかけていた。

そして、Aさんの活動も難しくなった。一神教という信仰が流行していたのである。

Aさんたちの活動に理屈はいらなかった。人間にイタズラするのをやめなさい、と説得するだけだったからである。

ところが、キリスト教やイスラム教が登場すると通用しなくなった。下の世界から来て人間にイタズラする霊魂達が、一神教の神について論戦を挑んできたからである。

神とか悪魔とか、復活とか、罪とか、いろいろな理屈を言って反論するのであった。

太陽神しか知らないAさん達は、相手の主張の意味が分からなかったのである。

Aさん達は幽質界に戻った。そして、勉強し直しになった。

 

代わりに一神教の時代に生まれた霊魂達がこの世に降りたのである。

代わりに降りた霊魂達は一生懸命活動した。しかし、残念なことがあった。太陽神に対する祈りがなく、太陽神信仰の霊魂集団の出番が消えたのである。祈りが太陽に向かなくなったからである。

代わりに一神教の神や聖人に対して人々は祈っていた。信者の周りを、一神教を信じて他界した霊魂達が取り巻いてしまった。

その中には、下の世界から来た霊魂も大勢いた。

しかし、彼らは言った。

 

「求められているのは私達です。」

 

難しい時代がきたのである。

 

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