(1霊媒現象の仕組み – 2霊魂から見た霊媒現象 もお読みください。
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Q1
どのようにすれば霊媒になれますか?
A1
本物の霊媒になる事はまず不可能です。
霊媒になろうとしてはいけません。
まず、霊媒について簡単に説明します。
霊媒というのは、霊魂の思いを言葉や文字で表現できる人の事です。
ですが、これは、普通の人には出来ません。人間の脳には霊魂と交信する為の器官がないからです。
つまり、普通にしていては霊媒現象を起こす事は不可能なのです。
ところが、世の中には特別な人がいます。
その特別な人が霊媒なのです。
なるべく簡単に説明します。
人間が普段、話をするのは、脳が口を動かすからです。文字を書くのは、脳が手を動かすからです。
脳の指示で口や手を動かすのです。
ただし、人は無意識的に手や足を動かしてしまう事もあります。貧乏ゆすりが良い例です。
人は意識しなくても自然に手足を動かす事もあるのです。
ですが、それも、やはり、肉体の脳の機能の範囲なのです。
それでは、霊媒にはなれません。
霊媒は霊魂の言いたい事を伝えなくてはなりません。
霊魂は霊媒の思いや考えとは違う事を書いたり、話したりしますから、霊魂が霊媒の脳を直接使う事が理想なのです。
ですが、それでは大変な事になってしまいます。
霊媒の意識を追い出して霊魂が脳を使う事になります。
そうした事が起きた場合は、霊媒の意識は脳を使っていませんから、霊媒現象が終わってみると、霊媒は自分が何を話したか、何も知りません。
その間の記憶がなくなるのです。
その場合は、霊魂が霊媒の体を使って泥棒しても、誰かを殺しても、霊媒は何も知らない、という事になるのです。
一体、誰が責任を取るのでしょうか。
霊媒は自分が何も知らないのに死刑になってしまいます。
これは、冗談ではないのです。
本当に霊魂が直接、人間の脳を使用する、という事が起き得たとすると、そのような事が起き得るのです。
ですから、霊媒になりたいなどと、簡単に考えてはいけませんし、ほとんどの霊媒はニセモノなのです。
普通、霊媒と言われて依頼者の望みのとおりの霊魂を呼び出せる人はいません。
そうした人は、全員、ニセモノです。
死んだ人の中には、地獄のような世界にいる方もいます。そうした霊魂が家族の求めで霊媒に呼び出されたとしても、この世に帰って来られるはずがありません。
地獄のような世界から抜け出せないからです。
そんな事はありえないのです。
ですが、霊媒が全員、嘘をついている訳ではありません。
人間は無意識的な意識でも身体を動かせるからです。
表面の意識とは違った部分によって、口が動く可能性があるのです。
ですから、本人は霊魂を呼び出しているつもりで、霊魂が話している訳ではないのに、霊魂だと思い込んでいる人もいると思えるのです。
Q2
では、一人の霊魂がずっと霊媒を使うというケースはどうですか?
それでも、危険なのですか?
A2
危険です。
真面目な霊魂による霊媒現象の場合は、霊魂が直接人間の脳を使うという事ではなく、霊媒の幽体を使うのです。
幽体の意識は、広い意味で言えば潜在意識の一種とも言えます。
肉体の脳と重なっていますから、訓練すれば霊媒現象は起き得るのです。ですが、その場合は、幽体が成長していないと成立しないのです。
そうでないと、より正確な霊媒現象は起きません。間違った情報ばかり流れてしまいます。
一般の人は幽体が未成長です。ですから、本物で真面目な霊魂による霊媒現象は起きないのです。
Q3
では、世界中の霊媒は全員、ニセモノとは言えなくても、より正確な情報を伝える事は出来ない、という事ですか?
A3
そうではありません。
その霊媒の幽体の性質に相応しい幽体を持つ霊魂であれば、霊媒現象が起き得るのです。
霊媒と霊魂の幽体の性質が近ければ不可能ではありません。
ですから、霊魂の世界の入口付近にいる霊魂であれば、ある程度、正確な情報がもたらされる可能性があります。
Q4
では、自分の幽体の性質に近い霊魂との霊媒現象を起こすのであれば、霊媒になっても良いのですか?
A4
駄目です。
そんな事をしたら、人生を壊してしまう恐れがあります。
霊魂の情報を伝えるという事は、霊媒の幽体が霊魂に使われるという事です。幽体の意識が混乱する恐れがあるのです。
幽体の意識は広い意味では潜在意識の一種なのですから、その混乱は表面の意識にも悪影響を与える可能性があります。
一人一人、状況が違うでしょうが、通常の意識が混乱したり、不安定になったり、病気になったりする恐れもあります。
潜在している意識に別の人格が話しかけたり、干渉したりするのです。それを拒否する事が出来ないのです。
幽体の意識にしてみれば、自分が聞きたくもない音楽がいつも頭の中で流れてきたり、宗教的な演説が頭の中で聞こえてくるようなものです。
嫌いな霊魂でも、好き勝手に話かけられてしまうのです。
耐えられるものではありません。
幽体の意識が霊媒現象を求めた訳ではないからです。
意識の奥は混乱し、その影響を受けた表面の意識も、いずれ、逃げたいとか、自殺したいとか、追い詰められる可能性もあるのです。
霊媒を目指してはいけないのです。
★霊魂は目に見えません。目に見えない存在を相手にするという事は、実は大変恐ろしい事なのでした。
本物の高級霊媒は歴史的達人のみなのだと思います。