Q1
科学では今のところ、死後の世界も、霊魂も、証明してくれません。
臨死体験にも反論がありますし、臨死体験をしても死後の世界の実際を見ていないという事を知りました。
そうなると、以前のように霊媒を使って実証するしかないと思いますが?
不可能ですか?
A1
困難です。
霊媒が霊魂との完璧な交信を成し遂げたとしても、その交信相手が霊魂であるとは限らないからです。
火星人かもしれません。
霊魂が目に見えない以上、霊魂が何を言っても、それが霊魂の主張であるとは限らないと言えます。
人間の持つ隠された能力かもしれません。
Q2
昔の心霊研究はテレパシーではないか、という説によって、霊魂を立証できなかったと聞いていますが…。
A2
そのようです。
しょせん、学者が何人いても霊魂が見えないのですから、何一つ正しい事は分かりません。
Q3
知り合い同士ではない霊媒を2人使って、まず、1人の霊媒を使用して霊魂にメッセージを送り、もう一人の霊媒からそのメッセージについての回答を得て整合性を判断する、という方法は、当時としては画期的な方法のようにも思えますが、テレパシー説が間違っていたら、説得力があったのですか?
A3
当時はそれなりに説得力があったのでしょう。
現代では通用しません。
何しろ、手品師の技術が進んでいます。本当の霊魂現象だったとしても、手品師に同じ事ができてしまうと、結局、奇術だった、と言われかねません。
霊媒同士が知り合いではないという証明は無理です。
少なくとも、1回実験をすれば2回目からは知り合いになった可能性を考えるべきです。
ですから、霊魂の証明にはなりません。
科学とは別ですが、水波霊魂学の視点からものを言えば、全く無意味な実験です。
学者達は霊媒を理解していません。霊媒の潜在意識が霊媒現象に入り込まなければ、正しく霊魂から通信を得られる、という考えもあったそうです。
ですから、交差通信を行なう、という発想になったのかもしれません。
仮に、ある研究者がAという霊媒を使用している霊魂に対して、メッセージを送ったとします。
次に、Bという霊媒を使用している霊魂に伝えて、質問について答えてください、と言いました。
Bという霊媒に、回答を聞きました。その回答は、質問に対する回答でした。
この場合、霊魂が実在した証拠だと言えるのでしょうか?
実は、それでも、霊魂からの通信とは限らないのです。
それこそが潜在意識かもしれないからです。
潜在意識というものを、肉体の脳を使用している意識に潜在している部分、とのみ捉えるのであれば、潜在意識にそんな芸当はできません。知らない事は知らないからです。
ですが、幽体の意識をも潜在意識の一種と定義するのであれば、別なのです。
幽体の意識は、この世に生まれる前は、霊魂の世界で、幽体で生きていました。霊魂は想念がお互いに伝わって生活してきたのです。ですから、霊媒の幽体の意識が研究者の想念を読んでしまう可能性があるのです。
霊媒を二人使って、どんな実験をしても、それで霊魂の実在を立証したとは言えないのです。
霊魂ではなく、霊媒の幽体の意識が話している可能性がある為です。
幽体の意識は過去世の記憶と心理を持っていますから、幽体の意識が霊魂を自称している場合は、知らない言語であっても、書いたり話したりする可能性すらあります。
もっとも、その前に幽体の意識が立証されていませんから、水波霊魂学の主張は、科学的には何の価値もありません。
Q4
では、霊媒実験による霊魂の立証は不可能なのですか?
A4
そういう事です。
何しろ、本物の霊媒がほとんどいません。
Q5
西洋の霊媒の多くは幽体の意識による自称霊媒だったのですか?
A5
それは知りません。
直接会っていませんし、見ていません。
ですが、仮に本当の霊魂現象であったとしても、上の世界の霊魂による現象ではありません。
下の世界の霊魂、あるいは、良くて標準的な世界の霊魂です。
例えば、交差通信をする場合は、いわゆる悪霊であれば可能です。
霊魂は物理的な距離とは無関係に移動できますし、大抵の場合は複数で動いています。下の世界の霊魂が複数で現象を起こせば、不可能とは言えません。
ですが、上の世界の霊魂では無理です。
上の世界の霊魂ほど、人間の幽体がはっきり見えません。
ましてや、霊媒に知らない言語を話させる事は困難です。
その場合は、霊媒の意識を消さねばならず、大変危険です。
霊媒の人生を考えれば、そんな事をする高級霊魂はいません。
上の世界の霊魂ほど、人間の幽体がうまく見えませんから、この世の言語を上手に操る事は無理です。高級霊魂は霊媒の表面意識と話し合わないと、正しい通信は送れないのです。
こうした事は、本物の霊媒にしか分かりません。
西洋の霊媒は皆、未熟過ぎて一人前とは言えません。
研究者では真実は分かりません。
霊媒現象は本当に複雑で難しいのです。
科学的な立証は無理です。
ですが、霊的現象は実在します。
例えば、本物の霊魂現象を起こしている霊媒がいたとします。
ですが、その霊媒の主張が正しいかどうかは別の問題なのです。
何しろ、通信を送ってくる霊魂が本当の事を言うとは限らないからです。
普通の人が入る死後の世界については本当であっても、研究者の中には、守護霊の事とか、生まれ変わりの事とか、上の世界の霊魂にしか分からない事を尋ねる人がいるのです。
普通の霊魂がそんな事を知るわけがありません。
霊魂は嘘をつくしかありません。
あるいは、霊魂が寡黙になってしまい、今度は霊媒が演技をしてしまう場合があります。
霊媒の表面意識がそれらしい理屈を並べてしまうのです。
こうなると、もう霊媒とは言えません。ただの嘘つきだからです。
一度嘘をつくと、止まりません。次から次へと、嘘を言ってしまいます。
ですが、それまでの話は本当だったりするのです。
霊媒の真偽は研究者では見分けられません。
見分けられるのは本物の霊媒のみです。