霊能力者 4 霊視能力者と霊媒の違い


霊視能力者と霊媒の違いは何ですか?


霊魂が話したり書いたりさせようとするのが霊媒です。
何かしらビジョンを見せようとするのが霊視です。
聞こえたように思わせるのが霊聴となります。

 


違いは大きいのですか?


大きく違います。
霊媒の場合は通常、霊魂から霊媒の幽体に対して想念が送られます。
それを霊媒の肉体の脳を経由して書かせたり、話させたりします。
ですから、伝えたい内容は、言葉や思い、発展して、文章や講演等の通信です。

一方、霊視はビジョンを送りたいのです。霊魂が霊視能力者の幽体にビジョンを送っても、霊視能力者の幽体がそれを再現できないといけません。それを脳に送らなければ成り立ちません。
これは大変難しい事です。

例えば、霊魂が、霊視者の知らない人の顔をビジョンとして送ったとします。
霊視能力者の幽体がそれを受け取ります。霊魂の幽体と霊視者の幽体の性質が近ければ、より正確に伝達できます。
性質に違いがあれば、不正確になります。

霊視能力者の幽体が脳にビジョンを見せる事ができるかどうか、という問題になるのです。
人間は夢を見ます。夢には潜在している意識の記憶が混入する事があります。
ですから、すでに死んでいる人が登場する事もあります。
その日の昼間に見たテレビの影響が混ざる事もあるでしょうが、子供の頃の同級生が登場する事もあります。
どこかに眠っていた記憶が登場するのかもしれません。
幽体は肉体と重なって生きてきました。幽体の思いを無意識的に感じてきました。ですから、幽体の思いが夢に登場する事もあります。
という事は、幽体の思っているビジョンが、夢に登場する事もあり得るのです。
それを、夢ではなく、起きている時に見る事ができれば、霊視が成立します。

ですが、夢の場合は、登場している人物も、実際には有り得ない行動を取ったり、実際の顔と少し違っていたりして、あまり現実的ではない場合があります。

つまり、昔の記憶も正確に再現されるとは限りません。
幽体からのビジョンも正確には再現できにくいのです。

つまり、霊視に正確性を求めるのは困難なのです。

 


霊媒は正確に再現できますか?


霊媒の場合は訓練次第になります。

例えば、大きな木に赤い実がなっている、と伝えたいとします。
練習であれば、霊魂は、まず、大きな木と伝えます。この場合は言葉が伝われば良いので、木の色や形が伝わる必要はありません。
次に、赤い実と伝えます。これも、ビジョンの伝達は不要です。霊媒が赤い実と話したり、書いたりすれば良いからです。

練習を積むと、大きな木に赤い実がなっている、と一気に話したり、書いたりできます。
この繰り返しで、文章が続いていきます。
霊言や自動書記としての伝達は、ある程度の長さがありますので大変ですが、ビジョンの伝達は不要ですから、訓練次第で上達しやすいです。

ビジョンの伝達は失敗すると意味が分からなくなってしまいます。

例えば、霊魂が霊視者に、ある人に江戸時代の武士のような格好をした霊魂が側にいるので、排除する必要がある、と伝えたいとします。

霊媒であれば、江戸時代の武士のような格好をした霊魂が側にいるので、排除する必要がある、と書いたり話したりします。
霊媒は江戸時代の武士のような格好、という言葉、次に霊魂が側にいる、という言葉、更には、排除する、という言葉が繋がって、一つの意味になります。

霊視者は、江戸時代の武士のような格好をした霊魂のビジョンを見て、それを依頼者に伝えます。
その場合は、一瞬、そのように見えてビジョンが消えてしまう場合があります。
一瞬だった場合は、男性だったか、女性だったか、忘れたり、刀を差していたかどうかまで見えなかった、というような事が起きるのです。

一番、問題なのは、この霊魂は排除すべき霊魂なのか、信頼できる霊魂なのかが不明だ、という点です。
これが分からないと、霊視の意味がありません。

ですから、霊視者はこのように見えた場合は、排除すべき霊魂であるとか、こうした場合は先祖の霊魂であるとか、そうした事の区別ができるような知識を持っている必要があります。
ですが、そうした知識は本で読んだり、先輩に聞いたりした知識なのです。
霊視者によって、対象者の後ろにいたら悪い霊魂だとか、右にいたら先祖だとか、そうした事で区別している場合があります。

しかし、実際には、先祖であっても、邪悪な霊魂であっても、必ず右にいるわけではありません。
霊魂にも自由があります。
ですから、こうした知識では霊視の解釈はできないのです。

  


では、霊視は役に立たないのですか?


そこまでは言えません。

そうした場合は、霊視者にビジョンを見せている霊魂と、取り決めをすれば良いからです。
ビジョンですから、実際の姿ではありません。
立派な霊魂は対象者の上に見えるとか、邪悪な霊魂は左側に見える、と決めておけば良いからです。

 


では、霊視が正しくできれば役に立つのですね。


そうとも言えません。

霊視者が見うるビジョンは霊魂が作っています。
その霊魂に見えうる霊魂の姿しか見えるはずかありません。
邪悪な霊魂が見える霊魂が、上の世界の霊魂の姿のビジョンを霊視者に見せる事はできないのです。

ですから、除霊ができる霊視者に、上の世界の霊魂は応援していません。
必ず、背後に邪悪な霊魂がいます。
霊魂同士は幽体の性質に差があると、お互いに見えにくいからです。

上の世界の霊魂しか見えない霊視者では、除霊はできません。
ですから、信頼できる霊視者は霊的な能力者としては、あまり役に立たないのです。

 


霊媒の場合はどうですか?


霊媒も霊魂と幽体の性質が近くないと通信は取れません。

ですが、書いたり、話したり、なので、Aさんの横には姿が見えにくいけれども、下の世界から来た霊魂がいます、と通信できます。
ビジョンだと、そうは行きません。
霊媒は霊魂を見なくても良いのですから、霊的な技術があれば、除霊も可能になります。

 


では、霊視者には近寄るべきではありませんね。


君子危うきに近寄らず、という事です。

 

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