Q
先祖供養が大切、という人がいます。
霊魂学的にはどうですか?
A
霊的には不要です。
ですが、親戚などで行なわれる先祖に関する行事には、なるべく出席すると良いでしょう。
Q
どうしてですか?
A
人間関係の維持や無用なトラブルを避ける為です。
例えば、葬式は日本の慣習です。
僧侶を呼んでお経をあげても霊的には意味はありません。ですが、日本に生きる社会人としては、出席しないと、常識がない人と見なされてしまいます。
ですから、数珠を持って参列した方がトラブルが起きません。
また、家として香典を頂いている場合は、お返しという事も生じます。
Q
では、葬式であってすら、人間の社会の都合として考えれば良いのですね。
A
もちろんです。
僧侶がお経をあげても、死者の霊魂には届きません。
参列者の思いも届きません。
死後、2、3日で葬式を行なう場合は、ほとんどの死者はまだ幽体を正しく使用できる状態ではありません。
夢を見ているような状態にいます。
そのため、周りのことは分かりません。
1週間程度経ってからの葬式であれば、大抵の人は幽体を使用していると思われますが、すでに幽質界に入っていますから、人間のお経が分かる事はありません。
Q
では、四十九日とか、一周忌とかは、どうですか?
A
その頃には、死者は幽質界で悪戦苦闘中です。
ただし、時々、困った霊魂がいます。
この世に戻って来る方法を見つけてしまう霊魂がいるのです。
そうした霊魂は、自分の一周忌が行なわれていると知れば、見にくる霊魂もいると思われます。
ですが、霊魂である自分のことを見ることができる人間はいませんし、話しかけても気づく人は誰もいません。
空しくなります。
ましてや、他人である僧侶のお経を聞いても何の感動もありません。
Q
では、霊的には先祖供養は無意味ですね。
A
そうです。
ですが、日本の社会の中で波風を立てずに生活する為には、僧侶を敬って手を合わせると良いでしょう。