3章 1 昔々の話Ⅰ

一方、世界の中で日本は少し他国と違っていた。一神教が大きくならなかったのである。

古くから日本には太陽信仰があった。

霊山の信仰もあったが、太陽信仰はやはり大切な信仰であった。

霊山はそれが見える地域が小さい。一番高い富士山といえども、姿が見える地域は日本の国全体から見れば、ほんの少しの地域である。

それに比べれば、太陽はどこからでも見える。太陽信仰は全国、いや、全世界に良い影響を与え得る、素晴らしい信仰形態だったのである。

 

日本の古代人は素朴であった。戦いよりも神に祈る事が大切であった。

周囲を海に囲まれていたせいかもしれない。外敵が少なかったからなのかもしれない。

人々は、昼は太陽に祈り、夜は月に祈り、旅に出た時は、その地域の霊山に祈ったのである。

各地の霊山にはそれぞれに霊魂の集団が誕生していた。幽質界、そして、霊質界の霊魂が関わっている集団もあった。

長い間に日本は、高貴な霊気が降り得る国になっていたのである。

 

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