Q
幽体とはどんな身体ですか?
A
水波霊魂学として回答します。
幽体とは、水波霊魂学で言う幽質界で使用する身体です。
水波霊魂学では、霊的な生命が住み得る世界を大きく四つに分類しています。
物質の世界と幽質の世界、霊質の世界と神質の世界です。(幽質、霊質、神質は物理用語とは無関係です。)
物質の世界は肉体で生きる世界、幽質界は幽体で生きる世界、霊質界は霊体で生きる世界、神質界は神体で生きる世界です。
物質の世界で生命が死ぬと幽質界に入りますので、幽体で暮らします。ですから、いつ死んでも大丈夫なように、物質の世界の生き物はこの世にいる時から幽体が肉体と重なっているのです。
幽質界で生きているうちに霊体が成長すれば、霊体は霊質界で生きる方が適切になります。その場合は幽体を脱ぎ捨てて霊質界に入るのです。幽質界に入る時に物質界の肉体を脱ぐのと同じです。
更に、霊質界において神体が成長すれば、神質界に入る事も可能になります。
神質界の上にはありませんので、神質界の神霊は霊的な生命としては最高の存在という事になります。
幽質界はこの世の生命が死んでから最初に入る世界ですから、いわゆる死後の世界という事になるのです。
ただし、死後の世界、つまり、幽質界は広大な世界なので大変広いそうです。
幽質の性質も様々です。
もう少しで霊質界に入り得るような、性質の高い幽体の所持者が住む世界もあれば、逆に性質の低い幽体の所持者が住む世界もあります。
水波霊魂学では、上の世界を上級幽界、一番下を最下層幽界と名付けています。最下層幽界は一般に言う地獄と言えます。
Q
幽体の特徴について教えてください。
A
幽体は可変的な身体です。
幽体は肉体のように固まった形ではありません。念じればどのようにでも変化します。
ですから、自分の意思で顔すら変える事ができる身体です。
ですが、物質の世界では形が変わりません。肉体と重なっている為に、肉体と同じにしかならないからです。
物質の身体である肉体は生まれてから少しずつ大きくなります。幽体は本来、可変的な身体ですから、肉体が変化すれば同じように変化するのです。大きくもなれば、小さくもなり得ます。
肉体の場合は身長が半分になる事はありませんが、幽体は本来、どのようにでもなります。
ですから、肉体の足が無くなったとしても、何の問題もありません。幽体の足、という固定された部位は、本当は無いからです。
この世では肉体の足に重なっているだけで、幽質界では足がある姿をしている、という事なのです。
ですから、幽体は基本的に死にません。肉体が死ねば幽体は幽質界に戻りますし、幽質界では手が千切れても、また元の状態に戻るのです。
Q
では、どんな動物にも幽体があるのですか?
A
あります。植物にもあります。生きていれば、皆、小さな幽質を持っています。
動物であれ、植物であれ、物質の世界で死ねば、皆、幽質の世界に入ります。
Q
幽体は人間にとって重要ですか?
A
もちろんです。
幽体で死後の世界に入るのですから、幽体が上の幽質界の環境に適応できなければ、下の世界で生きる事になります。
下の世界には暴力的な霊魂が大勢います。ですから、大変辛い思いをします。
幽体が上の世界に適応するように、物質の世界にいるうちに訓練しておく必要があります。
幽体を健全にする必要があります。
Q
幽体が不健全な状態とは、どんな状態ですか?
A
強い攻撃的な念を受けて傷が付いたり、下の世界の霊魂の影響を受けて、性質の低い幽気が付いてしまった状態です。
こうした人は大勢います。
Q
大勢の人達を愛する、という思いを念として出したら、他者の幽体に良い影響がありますか?
A
残念ながら、ありません。
強い思いとしての念は幽体から出るからです。幽体の性質が良くなければ、どんな思いを発しても、その念の性質は高くありません。
ラジオで言えば、1000ヘルツの周波数のラジオ局で、皆が愛の思いを発しても、皆が怒りの思いを発しても、その放送を受信するのは1000ヘルツを受信できるラジオだけです。
そうでないラジオでは受信できません。
電波の周波数が問題なのであって、人々の感情の内容ではありません。
それと同じです。
幽体そのものの性質が低ければ、愛の思いも幽的には性質が低い念でしかないのです。
Q
では、たとえ、怒りと攻撃的な念であっても、念を出した人が高級な性質を持つ幽体の所持者であれば、相手の人の幽体は傷つかないのですか?
A
そうです。
上級幽界の霊魂が怒っても、誰の幽体も傷つきません。
上の世界の霊魂には技術があります。念の出し方を知っているのです。ただ怒っても、相手を傷つけません。
もっとも、誰かの幽体を意図して傷つけようとすれば、傷が付くのかもしれません。
Q
物質界の人間同士であれば、頻繁に誰かから念を受けているのではありませんか?
A
そうです。
小さい時から念を出し合っています。
今のままでは、皆、死後は暗くなります。
Q
では、汝の隣人を愛せよ、という教えだけでは、結局、皆、下の世界に落ちませんか?
A
そうです。
心の中に愛の思いを溜めていても、その思いは他者の幽体に良い影響を与える事はありません。
そうではなく、幽体の性質を上げなければならないのです。
肉体の場合を考えてください。
親が子供の事をどんなに愛しても、子供はちょっとした事で病気になります。不治の病になれば、どんなに祈っても子供は死んでしまいます。
自分の子供であれ、他人の子供であれ、他者の肉体を壊す事は簡単にできます。
寝ている時に刃物で切れば、誰であっても死んでしまいます。
病気になるのは簡単ですが、治すのは大変です。治らない事もあります。
幽体も肉体と同じです。
身体は健全に保つ事は大変ですが、ちょっとした事で不調になるのです。
悲しい事ですが、それが現実です。
Q
では、幽体を健全にする努力が必要ですね?
A
そうです。