
Q
愛は地球を救う、と言われていますが、霊的にはどうですか?

A
残念ですが、そんなに簡単には行きません。
愛であれ、正義であれ、抽象的な言葉は、人によって、解釈が違うからです。
イエス師は二千年前に愛を説かれた、と言われています。
それでも、人類は戦争をやめません。
キリスト教自体が戦争をしています。
口先だけの愛では何も変わりません。
例えば、ある国は、国民が飢えているので、食料が余っている国に分けて欲しいと頼みます。
ですが、その国は分けてくれません。
そうした時、国内で餓死者が出ました。
愛の深い大統領は、餓死しそうな国民のために、戦争を仕掛けます。
国民も、国を愛する気持ちで戦います。
ですが、相手の国も愛の心を持っています。
食料を他国に持って行かれては、自国の人は飢えてしまいます。
戦争を仕掛けてくる悪魔から、自国の国民の命を守らねばなりません。
何としても、戦争に勝つしかありません。
勝って、賠償金を取りたいものです。兵士達の給料が要るからです。
両方の国の大統領は、共に愛のために戦争し、大勢の人が死ぬのです。

Q
正義も同じですね。

A
そうです。
他国の製品を不買運動する人達は、それが正義と信じています。
外国大使館の前に国際法違反の像を建てても、それは、正義のためなのです。
愛であれ、正義であれ、抽象的な言葉は、解釈のしようで正反対になる事があります。
愛は大切です。
ですが、人は欲を持っています。欲を満たしたい生き物です。
口では、愛とか、社会正義とか、立派な事を言っていても、結局は、自国の利益、いや、権力者の利益のために、政策を決めたりするのです。
自国の利益は国民の利益にもなります。ですが、他国にとっては不利益になる場合もあります。
利害が対立すれば、戦争にはならなくても、別の意味での戦いになるのです。

Q
言葉だけでは人は救われないのですね。

A
そうです。
真の救いは霊的な救いです。