
Q
幽霊はいますか?

A
幽霊はいません。いるのは霊魂です。
人間はこの世で死ぬと幽質界に入ります。幽質界には幽体で入ります。
幽質界にいた霊魂がこの世に戻ってくる事があります。
ですが、人間には幽体を見る機能がありません。
ですから、霊魂を見る事はできないのです。

Q
では、誰も見えないのですか?

A
基本的には見えません。
基本的と言うのは、見えないけれども見えたようになる場合があるためです。

Q
どんな場合ですか?

A
まずは、霊魂が人間に、霊魂が見えたと思うような細工をする場合です。
例えば、人は夢を見ます。夢は現実ではありません。ですが、夢を見ている時は、それが現実なのです。
人は目を閉じて寝ていても、夢の中でははっきりと見ているのです。
つまり、見たと思っているのは脳なのです。目はレンズに過ぎないからです。
ですから、霊魂が何かしら細工して、誰かの脳が見たと思えば見た気になります。
その霊魂が霊魂の姿を見せたいと思って細工した場合は、それらしい姿を見ます。ですが、実際に霊魂を見ている訳ではないので、正確ではないのです。
夢ではなく、墓を歩いている時に、霊魂に細工されると、幽霊を見た、という事になります。

Q
では、幽霊は霊魂の姿ではないのですね。

A
そうです。
ですが、幽霊だと勘違いする場合で一番多いのは、『間気』を見る場合です。
人間の間気は肉体と幽体を着させている気なので、物質に近いのです。ですから、時々、間気を見る人がいるのです。
例えば、幽霊屋敷のような家に、幽霊を怖がっている人が来た場合は、霊魂が張り切ってしまいます。
その人の間気を鼻や耳から抜き取って、目の前に置きます。
すると、その人は何か白いようなものを見て大騒ぎします。
一緒に来た人がいれば、悲鳴を上げて二人で逃げる事になるのです。
いずれにせよ、幽霊は、霊魂のイタズラで、霊魂の姿ではありません。

Q
霊魂のイタズラ以外のケースはありますか?

A
そうした場合は、物理現象による目の錯覚です。

Q
例外はないのですか?

A
あります。
普通はないのですが、例外としては、人間の幽体の目が霊魂を見て、それが何かの間違いで肉体の脳が知覚したというケースです。
ですが、普通はありません。

分かりました。