3 手の平(手かざし)療法

 


 神道系の新興宗教等では、手の平を当てたり、かざしたりする病気の治療法があります。そうした治療を受けても良いでしょうか?


 いけません。

 霊的には問題があります。

 


 詳しく教えてください。


 手の平を当てたり、かざしたりする人達は、治療エネルギーが入ると思っています。
 ですが、そうしたエネルギーは存在しません。あれば、物理学者が発見しています。

 いわゆる手の平療法について調査した人もいるそうです。その結果は、基本的に治療の力は確認されない、としているようです。
 科学的な視点で確認できたという場合は、きちんとしたデータが揃わないと成立しないと思われます。
 ですから、科学に認められる事は困難だと思われます。

 ですが、実際には、手かざしをすると、病気が良くなる事があります。科学的には、単なる偶然とされたり、心理的な現象と判断されるのかもしれません。
 治ると思う事で良くなる場合も有り得ます。
 信仰治療といって、信じる事で体が元気になる人もいるようです。
 ですが、明確な証拠というと、難しいと思えます。

 両者の主張はいつまで経っても対立するのかもしれません。

 良くなる、という事と、治癒する、という事は違うのです。

 実は、『手かざし』であれ、『手当て』であれ、手から入る力は、中国で言う『気』、水波霊魂学で言う『間気』なのです。

 中国では、身体の内部にある気を『内気』と呼び、身体の外にある気を『外気』と呼んでいます。

 水波霊魂学では、身体の外部にある気を『幽気』、身体内の気は『幽気』と『間気』に分類します。
 幽体内部を流れている気を幽気、幽体と肉体を接着している気を間気と呼ぶのです。

 幽気とは違い、間気は肉体と幽体を接着している気ですから、肉体に影響を及ぼす事があります。
 ですから、病気にも影響するのです。
 気によって、病気が良くなり得るのは、針や灸でも言われているとおりです。
 治療エネルギーが存在するのではなく、気が肉体に影響するのです。
 気は血液や神経ではありません。科学的には未確認です。

 間気は、念じたりすると手から出る事があります。
 ですから、手の平療法では間気が対象となる人の身体内部に入るのです。

 人は病気になったりすると、その部位の間気が減少する事があります。そうなると、病気にかかりやすく、治りにくくなるようです。
 そこで、手の平療法で間気を足すと間気が満ちますから、病気が治りやすくなる場合があるのです。
 
 ですが、手の平療法では、治癒に至る事はなかなかありません。

 なぜならば、多くの手の平療法は、痛い部位、悪いと言われている部位に、手を当てたり、かざしたりします。
 ですが、人間の体は複雑です。
 背中が痛くても、本当の原因は肝臓の場合があります。
 歯が悪いのが原因で、よく噛めず、胃が不調になる人もいます。
 目が疲れて頭痛になる人もいます。
 頭に手を当てても目の疲労を取らないと駄目なのです。

 つまり、間気が増えてその部位に活力が溢れ、病気治療に良い影響が出る事もあるのですが、それだけで病気が完治するものではないのです。

 ただ、対象者の状況によっては、間気が満ちる事で、思った以上に効果が出る事も有ります。

 


 では、何が危険なのでしょうか?


 それは、増えるのが他人の間気だからです。

 


 他人の間気が入るといけないのですか?


 そうです。

 異なる血液型を輸血したようなものです。
 肉体には良い影響があっても、幽体が不調になるのです。

 幽体は間気と接着しています。その人の間気は幽体の性質と適合しているのです。
 間気は幽体が生産したからです。幽体の性質と肉体を繋いでいる気なのです。

 中国では、外気を身体内に取り入れます。外気を取り入れると健康に良い、と考えています。

 ですが、その気は水波霊魂学で言う幽気ですから、幽体の内部に入るのです。
 幽体は幽気が栄養なので、幽体の間気生産力が上がり、間気が増えますから、結果として健康にも良くなるのです。
 間気と幽気は全く別の気なのです。

 


 では、他人の間気が入って幽体が不調になると、死後は下の世界に入る事になりませんか?


 そうです。

 下の世界にしか入れなくなります。

 自分の間気は自分の幽体が生産しています。ですから、自分に適合しているのです。
 他の人の間気は他の人の幽体が作っています。他の人の幽体は一人一人で性質が違っています。
 低い幽気が付着している人もいれば、毎日、霊魂にイタズラされている人もいるからです。
 そうした性質の異なる間気が幽体と接着しますから、幽体は気持ち悪いと感じます。
 また、自分の間気の中に異質の間気が入るのですから、本来の間気の活力が低下する可能性もあります。

 


 例外はありますか?


 あります。
 親子の場合です。
 胎児は母体から幽気を吸収していました。
 生まれてからは抱っこしますので、父親の幽気を吸う事もあります。
 ですから、小さい子供の幽気は親の幽気の性質と似ているのです。

 ですが、大きくなるにしたがって、独自の幽体、独自の幽気になります。

 ですから、例外もありますが、普通はやってはいけないのです。

 

☆分かりました。
 手を当てたり、手をかざしたりする療法は、霊的には危険だと知りました。

 

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