Q
この世に生きる目的は何ですか?
A
ありません。
本来、霊的な意味では、この世に生きる目的はありません。
Q
分かりやすく説明してください。
A
例えば、人間は食べなければ生きられません。というよりも、空腹になるので食べずにいられません。
雨をよけねばなりませんから、家も要ります。
寒さをしのぐ為には、服も要ります。
そうなると、働くしかありません。何かしないと衣食住は得られません。
衣食住を得る為には、仕事が必要になります。仕事を得るには学校に行って文字や算数を習わなければなりません。
文字が読めない人では、仕事はなかなか得られないからです。
そうなると、人は学校に行くことになります。
学校では学問を身に付けることになります。
そして、人生の目的が登場するのです。
将来、医者や弁護士になりたい人は、一生懸命に受験勉強しなければなりません。
それぞれに、将来の人生設計の為に、頑張ることになります。
もしも、働かなくても衣食住が得られる社会であれば、あまり働かない人が大勢現れます。
文字が読めてお金の計算ができれば、それ以上の勉強は要りません。生活するのには困らないからです。
時間がゆっくりと流れていく社会になるのです。
しかし、働かねば生きられないだけではなく、好きな職業に就くには、それに相応しい学歴が必要で、かつ、職業で収入が大きく異なる社会では、そうはなりません。
ましてや、アイドルやスポーツ選手を目指すような人達は、のんびりなどしていられません。
目指す職業があると、過剰なまでの競争社会になるのです。
つまり、この世での人生の目的といっても、現実には、将来の夢の実現が実質的な人生の目的になってしまうのです。
もしも仮に、身分が固定されている社会で、奴隷の身分に生まれれば、人生の目的などありません。強いて言えば、奴隷からの脱出です。
人生の目的は現実的には、選択肢がある人にとってのものなのです。
私達人間は物心が付いた時には誰かの子供でした。
たとえ、側には居なくても、親はどこかに居る、あるいは居たのです。
ですから、親によって肉体が生まれました。
肉体の脳が成長すると、複雑な事を考えられるようになります。
なぜ、こんな世の中に生まれてきたのだろうか?
人生の目的は何なのか?
生きる意味とか、意義とか、そんな事を考えるのです。
無神論者と呼ばれる人達の頭の中には、神や霊魂、死後の世界はありません。ですから、人間とは何か、人生とは、と言っても、霊的な事以外を考えます。
神や霊魂を信じない人達にとっての人生の目的は、一人一人の考えによる結論なのです。
自分で考えたり、本を読んで感動したりして、人生の目的を語ります。
一人一人で結論が異なるのです。
Q
では、霊魂や神を信じる人達はどうですか?
A
霊魂や神を信じる人達は違います。
宗教聖典に回答を求めたり、神秘主義の本に回答を求めます。
最近流行のスピリチュアリズムを信じる人は、霊媒の言葉に回答を求める人も居ます。
霊魂を信じる人達の中には、魂を進化させる修行をする為にこの世に生まれた、という説を信じる人達も居ます。
自分の頭で結論を出す人達とはまるで違います。
Q
どちらが正しいのですか?
A
霊魂は実在するというのが、このHPの立場です。
ですから、無神論的な考えは初めから問題外です。
生きる目的というのは、霊魂の世界がない場合は、この世だけを考えることになりますから、肉体の頭で考え得るのです。
ですが、霊魂の世界がある、という場合は、そうはなりません。
霊魂の世界があれば、いずれ、その世界に入るのですから、そうした事を前提にしなければなりません。
例えれば、学校を卒業しても、いずれ、社会人になるのであれば、その事を無視しては、学校の意味は語れません。
まずは、霊魂の世界があるのか否か、それが最優先の問題になるのです。
これがはっきりしないと、人生の目的を論ずる事は無意味なのです。
自分で考えたから偉い訳ではありません。それは、単に間違いなのですから。
このHPは霊魂の世界があるという立場です。
ですから、神霊や霊魂、霊魂の世界を前提にして、人生の目的について語ります。
これまでの宗教やスピリチュアルの考えとは異なっています。