6 死後、上の世界に行く人、下の世界に行く人

Q1 死後の世界は善い事をすると、上の世界に入れるのですか?

A1 違います。

 善悪は関係ありません。

 この世と幽質の世界とでは仕組みが違います。

 食べなくても良く、何でも手に入る世界では泥棒はいませんし、死なないので人殺しもありません。

 念さえ出さなければ、困っている霊魂は一人もいません。

 そんな世界では法律も要りませんし、奉仕も要りません。

 医療も必要ありませんから、愛を叫ぶ霊魂すらいません。

 つまり、下の世界は、倫理も道徳も何も通用しません。強い者が勝ち、それに従うしかありません。

 上の世界は、善も悪もないのです。この世の人達が勝手に作った善悪の基準とは、何の関係もありません。

 この世で何をしてきたとしても、幽質の世界では無関係です。

 単にそれぞれの幽体が過ごしやすい場所に移動するだけです。

 幽体とは、この世では肉体と重なっていた霊的な身体です。

 

Q2 では、心が成長すると上の世界に入れる、という考えはどうですか?

A2 間違いです。

 肉体を使用してしまうと、心は脳の機能でしか動きません。

 どんなに立派な魂がこの世に降りても、赤ちゃんの時は泣くしかありません。

 知識はその時代に学び得る知識しか見につきませんし、認知症になれば、性格すら変わってしまいます。

 薬を飲めばおとなしくなったり、逆に高揚したりします。

 母性本能が出るのも身体の機能の結果であって、魂の問題ではありません。

 どのような心理であっても、それは脳の中の問題であり、死後の世界に行く事とは無関係です。

 脳は死ねば焼かれてしまいます。

 焼かれても死なない部分が問題なのです。

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