Q1
科学の発展によって宗教は死んだのでしょうか?
A1
死んではいませんが、重傷を負ったのは確かでしょう。
人々が科学を信じるようになってから、宗教を真剣に信じる人の人口は減ったように思われます。ですから、重傷を負った事は間違いありませんが、消えてはいないのですから、死んだとは言えません。
Q2
科学が発達して、将来、宗教的、霊的なものは消える、と考えている人がいるそうですが、どうでしょうか?
A2
ダメージが大きいと思えます。
ですが、簡単には消えません。
人々が皆、科学をそこまで勉強しているわけではありません。科学によって、何が否定されたのか、そうした事を理解できる人ばかりではないからです。
Q3
何か否定されてしまうのでしょうか?
A3
死後の世界や霊魂の実在を否定する事はできません。
死後の世界や霊魂が実在する事を証明する事は困難ですが、「ない」と証明する事も無理だからです。
ですが、心が魂だとしている宗教や霊的団体は困ります。
脳科学が発展すると、心の中の感情も、判断も、全て脳によって起きている事が証明された、と言われてしまうからです。
心は脳の中の電気信号で全て解明できた、と言われてしまうと、この世に心を成長させる為に生まれてきたとか、心の進歩の為に生まれ変わるとか、そうした主張は力を失います。
将来、脳の研究が進む事で、薬品などで心の性質を変えられる可能性が出てくれば、心の進歩の為に生きる必要はなくなってしまいます。
生まれ変わる必要もなくなります。
心を重視している宗教や霊的思想は大きなダメージを受けて、消滅に近い状態になる可能性があります。
もっとも、量子力学が進歩して、今の脳研究が変化すれば、寿命が延びる可能性もあります。
Q4
では、スピリチュアリズムは消えますか?
A4
完全に消える事はないと思います。
ですが、きちんと反論できなくなると、勢いはなくなるでしょう。
Q5
水波霊魂学はどうですか?
A5
水波霊魂学は科学と衝突しません。
脳の研究がいくら進んでも、それは、脳という物質のレベルです。それによってダメージは受けません。
むしろ、科学の暴走が心配です。
物質の脳を研究しても、それで魂は分かりません。魂は幽体の意識や霊体の意識を含むからです。
肉体の脳を使用している『霊』は脳を使用して意識を現しているにすぎず、脳というパソコンが壊れたら、別のパソコンを使用するだけだからです。
『二本足の霊魂』を読まれた方はすでにご存じですが、人間は元々幽体を使用している存在でした。
その人間が肉体の脳を使用すれば、意識の表現は小さくなります。
心が脳であっても、魂は脳ではありません。
科学が幽体を発見するのでない限りは、科学の発展は人間の本質に迫る事はありません。
むしろ、まだ何も分かっていないのに、科学が人間を解明した、という錯覚を一般の人達にもたらす恐れがあります。