霊魂の研究とは?

 霊魂って、何なのでしょうか?

 どうやって研究するのでしょうか?

 まずは、そこから始めましょう。

1 霊魂?

 一般に言われる霊魂は、肉体とは別の精神的実態で、架空のものです。

 いろいろな説がありますが、学問的に断定できるような明確な定義ではありません。何しろ、架空だからです。

 一方、霊魂が実在すると思っている人達にとっては、霊魂は架空の存在ではありませんから、その定義は大切になります。

 ですが、残念ながら霊魂は目に見えません。ですから、いろいろな考えがあります。

 死後の世界の人間の事も霊魂と呼びますし、この世の人間についても、魂と霊魂を同一に語る人もいれば、別の存在として語る人もいます。

 つまり、架空の存在と考えている人達にとっては、霊魂の定義はどうでも良い事なのでしょうが、実在すると思っている人達にとっては大事な事であり、主張が分かれるのです。

 例えば、魂や霊魂は頭の中にあると考える人もいれば、心臓にある、と言う人もいます。

 実にいろいろな主張があるのです。

 もしも、霊魂が実在するのであれば、いったい、何が正しいのでしょうか?

 それを知りたいと願うのは、当然の事と言えましょう。

 霊魂と魂は同じなのでしょうか?

 それとも違うのでしょうか?

 死後の世界は有るのでしょうか?

 無いのでしょうか?

 人間はただの脳なのでしょうか?

 違うのでしょうか?

 それを知るためには、どうすれば良いのでしょうか?

2 霊魂を知るには

 霊魂は目に見えません。

 ですが、目に見えなくても存在しているものはたくさんあります。

 電気は目に見えませんし、宇宙線も見えません。ウイルスも見えませんし、引力も見えません。ですが、存在しています。

 目に見えなくても存在しているものは、いくらでもあるのです。

 科学はどんどん進んでいきます。

 分子や原子が発見されたかと思えば、ついには量子です。どんどん高度になります。

 それでも、世の科学者達は、「霊魂を発見した」とは言ってくれません。

 ですが、昔には「有る」と言われなかったものがどんどん発見されるのですから、霊魂や死後の世界が絶対にないとは断言できません。もしかしたら、将来、死後の世界があった、ということになるかもしれません。

 ですが、それでは遅いのです。

 もしもです。もしも、死後の世界が本当にあって、私達が今行なっている事で、将来、地獄のような世界に落ちるとしたらどうでしょうか。科学の進歩を待っていられるでしょうか。

 そんな訳には行きません。

 今、私達は本当の事が知りたいのです。

 では、どうすれば良いのでしょうか?

 昔の人達は神様に聞きました。他に方法がなかったからです。

 ですが、神様が実在するかどうかも分かりません。仮に、神様が答えてくださったとしても、それが正しいかどうか、どうやって判断するのでしょうか?

 結局、分からないのでした。

3 霊魂を研究する

 今から100年以上も前の事です。

 西洋でも、日本でも、霊媒を使って、霊魂が実在するか否かを研究した人達がいました。

 日本では心霊研究と呼ばれました。

 霊媒を使った実験では、霊魂が人間の体を使って話をしたり、文字を書いたりするのでした。

 霊媒の周りに研究者が集まって、その現象が本当に霊魂によるものなのかどうかを研究したのです。

 霊媒がトランス状態(入神状態)になると、霊魂が出現して話したり、書いたりするのです。

 ですが、困った事に、研究者は誰も霊魂の姿が見えません。霊魂を名乗る存在と話をしても、それが本当に霊魂なのか、霊媒の演技なのかが分からないのでした。

 そこで、いろいろな質問をするのでした。

 まず、名前を聞きます。

 ですが、霊魂が名前を言っても、本人なのかどうかを確かめる事はできません。100年以上前に死んだ○○だと名乗られても、本人とは限らないからです。

 昨日死んだ霊魂ならば別です。家族を捜して質問できます。

 ですが、100年以上前では確かめようがありません。

 結局、いろいろな質問をして判断するしかないのでした。

 話をしているうちに、霊魂に違いない、と思うようになる研究者がいました。

 ですが、霊魂とは言えないと考える研究者もいるのでした。

 というのも、霊魂だという心証を持っても、やはり、証明できないからでした。

 例えば、霊魂が出席者の個人的な事を言い当てたとします。

 霊魂を肯定する研究者は、霊魂に間違いないと思います。

 ですが、反論する人もいます。

 もしかしたら、霊媒や協力者が事前に調査したかもしれません。その可能性を完全に排除できない限りは、証明できたとは言えません。

 事前に調査できない内容であったとしても、証明できたとは言えません。

 テレパシーという考え方が出ていたからです。

 誰かの思いが他の人に伝わる可能性がある、という考え方です。

 仮に、霊媒を使用して話している霊魂が、出席者しか知らない事を話したとします。その内容が、霊媒が決して知り得ない事柄だったとします。

 ですが、それでも、霊魂の実在証明にはなりません。

 霊媒がテレパシーで出席者の心を読み取ったのではないか、そうした疑問を持つ人が現れたからです。

 更には、遠い所にいる二人の霊媒を使い、交差通信という実験もしたそうです。それでも、結局は、テレパシー説を超える事はできなかったそうです。

 テレパシーであれば、霊魂が実在するとは言えません。

 霊魂ではない可能性があれば、霊魂だとは断定できません。

 結局、霊魂が実在するという明確な証拠は出ないのでした。

 エクトプラズムという不思議なものが体の中から出て、それで物を動かすという霊媒も出現しました。

 ですが、そうした霊媒は暗い所でしか現象を起こせませんでした。

 そうなると、インチキではないか、という事になります。

 実際、中にはインチキをした人もいたという事です。

 そうなると、本物がいたとしても、世間の目は厳しくなってしまいます。

 霊媒は人間です。人間は嘘をついたり、インチキしたりするかもしれません。

 人間を使った実験は簡単ではなかったのです。

 たとえ100回、本当の現象を起こしたとしても、体調が悪い日があって、一回だけ嘘をついたら、それがバレてしまった、という事も有り得ます。

 そうなると、次の日からは大勢の人を騙した詐欺師、と呼ばれてしまうのです。

 霊媒実験では、霊魂の実在の証明は困難だったのです。

4 証明は無理でも

 誰もが納得するような客観的な証明は困難です。

 ですが、だからといって霊魂がいないとは言えません。実際、霊魂は実在すると感じた研究者もいたのです。

 証明できなくても、実在するとしたら、霊魂に死後の事を聞いてみたい、そう思う人もいました。

 その結果、霊媒を囲んで人が集まり霊魂の話を聞く、「降霊会」というものが、あちらこちらで行なわれるようになりました。

 その中には、霊媒を通じて死後の世界を語る霊魂もいました。

 生まれ変わりがある、と言う霊魂もいたのです。

 研究者達は困りました。

 どの霊魂の言う事が正しいのかが分からなかったからです。

 ある霊魂は、生まれ変わりはないと言うし、ある霊魂は、あると言い、またある霊魂は、死後の世界に地獄はないと言い、別の霊魂は、地獄はある、と言ったからです。

 霊媒の中にはニセモノも混じっていました。

 一体、誰が本物で、誰がニセモノなのか、それが最大の問題になったのでした。

5 ニセモノ霊媒

 不届きなことに、嘘つき霊媒が現れました。これが現代まで、日本の霊媒や研究者に悪い影響を及ぼす事になったのです。

 霊魂が人間の肉体を使って話したり、書いたりする事は簡単な事ではありません。簡単ならば、誰にでも出来るはずですし、世の中霊媒だらけになってしまいます。

 何しろ、霊魂は死んだ人の数だけいるのですから、霊媒になり得る人さえいれば、通信してくる霊魂は幾らでもいるのです。

 家族に大切な事を言い忘れたとか、これだけは言いたいとか、そうした霊魂は大勢いるでしょう。

 つまり、簡単ではないから、霊媒現象はめったに起きないのです。

 にもかかわらず、難しい事を上手に話す霊媒が現れました。

 降霊会の出席者と気軽に会話する霊媒も現れました。

 明らかに、ニセモノが混じっています。

 ですが、それが誰なのかが分からないのでした。

 研究者が何名集まっても、霊魂が見えないからです。

 歴史はとうとう大物を出現させるのでした。

 ニセモノなのに有名になって、世界中で本が出るような霊媒が現れたのです。この霊媒の存在が、人々から真実を隠してしまう事になるのでした。

6 高名な学者

 ある時、ある国に、優秀な学者がいました。この人は霊媒現象に関心を持ち、その分野の研究者として有名になりました。

 詩人でもあったそうです。

 この人は死ぬ時、やはり、心霊研究に関心を持っていたある物理学者に、密封した封筒を渡したそうです。

 「死んだら、中身を霊媒を通じて知らせる」と、言い残したそうです。

 その後、何人もの霊媒が学者の封筒の中身を語ったらしいのですが、全て間違っていたそうです。

 その事はそれで終わりましたが、30年も経ってから、ある女性霊媒に、その学者の名前を名乗る霊魂が通信を送ってきたそうです。

 その通信をまとめた本が有名になりました。

 その本について、あの封筒を託された物理学者が、詩人と癖が似ていると言ったために、信憑性が増しました。

 その本の内容が正しいと勘違いする人達が現れたのでした。

 死後、わずか30年の霊魂が、高貴な世界というような、上の世界の霊魂にしか語れないテーマを通信できるはずがないのですが、それが正しいと錯覚されてしまったのです。

 たった30年では、広大な死後の世界のほんの一部しか見る事ができません。

 ましてや、この世に降りて、霊媒を上手に使用するには、霊魂も高い技術を会得しなければなりません。30年では、まず不可能なのです。

 もしもそんなに簡単ならば、ずっと以前から高度な事がこの世に出ていたはずです。簡単ではないから、出なかったのです。

 癖が似ているからニセモノなのです。生前の学者の説を勉強して、それを発展させて発表したのではないか、と疑うべきだったのです。

 死後、30年しか経たない霊魂が霊媒を使って自分の癖を出そうとすれば、霊媒は深い入神状態に入らねばなりません。そうしないと不可能だからです。

 浅い入神状態では、霊媒自身の癖が優先してしまうのです。

 これは霊媒にしか分からない事です。

 話したり書いたりは霊媒の脳の一部を使用しないとできません。そうしないと手や口が動かないからです。

 浅い入神状態では霊媒の意識が残っていますから、霊媒の記憶や癖が言葉や文章に出ます。

 逆に深くなると、霊媒の意識が弱くなりますから霊魂の癖が出ますが、その場合は、脳を霊魂が支配するという事になりますから、他人の脳の記憶や言語能力を使う事になり、大変に難しい技術になるのです。

 ましてや、理論的な説明を行なう事は困難です。

 死んで間もない霊魂では、まず起きない現象なのです。

 そんな事ができるのは、下の世界に長年いて、その後この世に来て、更に人間を研究し尽くしたプロフェッショナルだけです。

 当時の心霊研究者達は、現代から見れば、全員素人だったのです。

 まだ、霊魂の仕業なのか、潜在意識なのか、テレパシーなのかで、議論しているレベルだったからです。

 本物の霊媒が見れば、それが嘘である事が、容易に分かります。

 自分が霊媒になった事がない人達ばかりだからこそ、騙されたと言えます。

 やがて、その学者の霊魂が言ったとされた『類魂説(グループソウル)』が有名になってしまいます。

 その類魂説を自説に採用して、日本で有名になったのが、ニセモノ霊媒バーバネルによるシルバーバーチの通信なのです。

 シルバーバーチについては、一般社団法人契山館 広報部の動画をご覧ください。

「霊魂に関するQ&A - 霊界通信は信憑性がありますか? 残念ですが…。-」

霊魂に関するQ&A - 霊界通信は信憑性がありますか? 残念ですが…。-

「ニセモノ霊媒を見分ける!」

ニセモノ霊媒を見分ける!

 そのシルバーバーチの説に感銘を受けた人達が、日本でも類魂説を主張しているのです。

 皆さん、それが正しいと信じ込んだ為に間違えたのです。

 それが、日本のスピリチュアリズムの現実なのです。

 日本のスピリチュアリズムは嘘を土台にして成立しているのです。類魂説を信じてしまったので、守護霊は類魂から選ばれる、というような説まで登場してしまうのです。

 一人のニセモノ霊媒が世界を騙し、混乱させた結果です。

 許される事ではありません。

7 霊魂の真実を知るためには霊媒現象の精度を上げる

 ニセモノによって、間違った知識が伝搬しました。

 何としても、本物霊媒によって、真実を世に出すしかありません。

 霊媒も霊魂も訓練して、より正確で、より上の世界からの情報を出すしかないのです。

 大切なのは、昔の霊媒の本を読んで感激する事ではありません。

 それでは真実は分からないのです。心が満たされる事と、真実は、別の事なのです。

 今求められている事は、霊媒現象の精度を上げる事、それに尽きるのです。

 なぜならば、霊魂と人間は別の世界に住んでいますから、人間の肉体と霊魂の身体では性質がまるで違うからです。話すにしても、書くにしても、結局は霊媒の脳が動いてしまいます。霊魂が思うとおりの通信にはならないのです。

 ですから、これまで、上の世界の霊魂は通信を送れなかったのです。霊媒の意識が消える状態になると、霊媒が危険になるからです。そうした事は難しいので、ここでは省きます。

 本物の霊媒になるには特殊な訓練が要ります。

 これまでの霊媒では、高度で、本物の霊媒現象は起きなかったのです。

8 臨死体験

 臨死体験で死後の世界や霊魂の事が分かると思う方もいらっしゃるかもしれません。ですが、それは無理なのです。

 臨死体験者は実際には死んでいません。死の直前ではあっても、完全には死んでいません。その状態では私達が生活する死後の世界には入れないのです。

 仮に、死後の世界を見たとしても、入口だけなのです。

 そこは、実際に生活する空間ではありません。

 なぜならば、臨死体験者はすぐにこの世に戻っているからです。

 世界中で大勢の人が死んでいます。死後の世界は、それでも大丈夫なほどに広い空間なのです。

 肉体が死んでいない状態で見に行けるようなレベルの、狭い世界ではありません。

 ですから、本当の事は臨死体験では分からないのです。

9 高度な霊媒現象を起こす

 まずは霊媒の養成です。これには長い時間と訓練が要ります。

 通信したい霊魂は大勢います。本物の霊媒が誕生すれば、霊魂も訓練してチャレンジしてくれます。

 西洋の霊界通信はニセモノ霊媒によって真実を示せませんでした。

 そうなると、いろいろな霊的修行法の伝統がある日本にしか、真実を示し得る環境はないのでした。高度な霊的修行法を行なわないと、高級霊魂が人間を使用しにくいからでした。

 インドは瞑想の国ですが、霊魂にはあまり関心がありません。中国は共産圏になってしまいました。霊魂は好まれません。

 日本が唯一の光だったのです。

 それは随分前から分かっていたのです。

 日本からしか、真実は示せなかったのです。日本にのみ真実を示す手段が眠っていたのです。

 そして、とうとう、霊媒が誕生したのです。

 あとは霊魂に聞くだけです。

 詳しくは、

本『霊魂研究へのいざない』水波一郎著 (紙の本 アマゾン発売、電子書籍 キンドル発売)

動画「霊魂Q&A - 本物の霊魂通信の難しさ  普通、霊界通信は本物でもミスだらけです-」

霊魂に関するQ&A - 本物の霊魂通信の難しさ  普通、霊界通信は本物でもミスだらけです –

をごらんください。

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